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共同代表制移行の舞台裏/創業者が中途入社社員に会社を託す理由。「陰の立役者」として活躍してきた新社長の実績を辿る

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こんにちは、採用広報の海老原です。

2024 年 3 月 1 日、2019 年より取締役 COO を務めていた瀧沢が、代表取締役社長に就任しました。

創業から約 20 年間社長を務めた滝井は、代表取締役会長となり、現在は滝井と瀧沢の共同代表体制でキーワードマーケティングを牽引しています。

今回は、創業者滝井が中途入社社員である瀧沢に社長を託し、共同代表制への移行を決断した理由や瀧沢の入社から代表就任までの実績をテーマに、滝井と瀧沢にインタビューを実施。

さらに、ファシリテーターとして、株式会社ベクトル取締役副社長グループ COO の長谷川氏を招いて、経営者の視点から 2 人の発言の真意を探っていただきました。

(左)株式会社ベクトル取締役副社長グループCOO 長谷川氏(中央)代表取締役社長 瀧沢(右)代表取締役会長 滝井

会社が自分の手を離れ「社会の公器」となるために、必要な決断だった

長谷川
キーマケは 2024 年 3 月 1 日から、共同代表になりましたよね。読者の方もまずその決断の理由が気になっていると思います。

滝井
やっぱり年を重ねれば重ねるほど、若手とのギャップは広がってしまうものなんです。Z 世代の次が α 世代※って言うらしいんですけど、我々では想像もできないような価値観を持っているので、理解の限界があります。

そうなったとき、若手を理解して寄り添えるような社長じゃないとこれ以上会社を大きくできないと、かなり前から考えていました。

※2010年~2024年生まれの世代。

長谷川
滝井さんは研究者肌ですし、事業面は最先端をしっかりウォッチされていますが、マネジメント面で言うと、時代の変化とともに会社も進化していく必要があったのでしょうね。

僕は会社を「社会の公器」だと思っているんです。昔はオーナー企業として、節税とかちっぽけなことを考えていた会社だったんですけど、ある時から考えが変わってたんですよ。

今回の決断も、キーワードマーケティングという会社が私の手を離れ「社会の公器」として機能するために必要なプロセスだったと思っています。

中途入社から8年、代表取締役社長に就任して見えた新しい景色

長谷川
滝井さんと二枚看板でやっていくことになった瀧沢さんですが、実はこの件に関して瀧沢さんと2人で話したことないんですよ。

まず、代表取締役になった率直な気持ちから聞かせてください。

瀧沢
滝井さんから、代表にならないかと話をいただいたのは去年( 2023 年)の 12 月です。いつかはと思っていたのですが、思ったよりもその時期が早かったのでびっくりしました。

ただ、2019 年に取締役 COO に就任した時、自分の 30 代はキーマケの成長に捧げる覚悟を決めていたので、その場で「ぜひやらせてください」と回答しましたね。

長谷川
就任してからはどうですか。

瀧沢
思ったほど現場の混乱はありません。というのも、僕が代表になる前から、滝井さんが事業計画作成や中・長期の目標策定をして、僕が具体的なアクションに落とし込みメンバーと共に執行をしていくという役割分担が明確にできていたんです。

その役割分担は今もある程度維持されているんですよね。

ただ、個人的には大きく変化があって、代表取締役社長に就任してから、未来に対する時間軸が一気に広がりました。

この Web マーケティング業界、特に変化の激しい運用型広告の世界でやっていく中で、10 年後に今とまったく同じビジネスモデルが通用するとは思っていません。

10 年後 20 年後、さらにそれ以降も価値提供し続けるにはどうすればいいのか?という問いが、今まで以上に自分事として捉えられるようになりましたね。

長谷川
私のところにも瀧沢さんと同じくらいのタイミングで滝井さんから「タカ(瀧沢)とダブル代表でいきたいと思うんです」って相談がありました。

私からは「全然ウェルカムですよ。キーマケをさらに進化させるために滝井さんが決めたことだったら、 僕は賛成するし、瀧沢さんを応援するし、バックアップもしますよ。」っていう話をさせていただきましたね。

入社3か月目には、僕の事業を継いでもらいたいと思っていた

長谷川
瀧沢さんは社長に就任する前、取締役COOとしてキーマケを支えてきましたが、そこに至るまではどういう経緯だったんですか?

実はこういう話をこの3人でしたこともなく、ジョインしてもらう前から結構気になっていたんです。

滝井
タカ(瀧沢)は、2016 年の 7 月に入社したんだけど、中途入社した当時からめちゃめちゃ優秀でした。

これは今だから言えるんだけど、入社 3 か月目には、僕の事業を継いでもらいたいと思っていたんです

長谷川
なかなか早い段階での決断ですね。瀧沢さんはその当時から「継いでもらいたい」って言葉をもらってたんですか。

瀧沢
いえ、当時はなかったですね(笑)。

滝井
タカ(瀧沢)もまだ若かったし。直接は言わなかったけど、いつか経営に加わってもらうためにも、この会社でいいキャリアを積んでもらいたいって想いはずっとありました。

事業面は順調に成長してきた一方で、組織づくりには苦戦した時期も

長谷川
今でこそ順調に毎年成長を続けているキーマケですが、設立当初から何でもかんでも順調じゃなかったと思うんです。2017 年に瀧沢さんが入社する前の苦悩、苦節があれば聞かせてください。

滝井
創業当初は僕 1 人で小規模の企業 800 社ぐらいを対象にインハウス支援を行っていました。

それから、次第に「広告運用が難しい。広告運用の代行もやってください。」っていう需要が増えてきて、2008 年には広告代理事業を始めたんです。

当時、時代の波もあってすごく順調に伸びたんですよ。でも、そういった依頼をどんどん受けてたら、ミスやトラブルが発生してしまってお客様にも迷惑をかけてしまいました。

2015年、2016年あたりは新規受注や情報発信をすべてストップして「とにかく品質を改善しよう」と立て直しに集中することにしました。

ただ、そのときに組織を大胆に変えてしまったことが影響して、2016 年から2017 年にかけてどんどん人が辞めちゃったんです

長谷川
なるほど、伸びてる会社あるあるですね。事業の成長スピードと人の成長、補充が追いつかず、品質が悪くなり、顧客の離脱が始まり、最後に社員が辞めていくという。

安心してください、ベクトルグループも経験してます(笑)。

滝井
はい、もう焼け野原状態で(笑)。当時 No. 2 でやってくれてたメンバーや実力のあるマネージャー陣もほぼ全員辞めてしまったので、当時は経営の数字なんて見ていられないほど忙しかったです。

長谷川
でも、そんな状況の中、瀧沢さんが入社してくるんですね。

経営参画のため、誰もが認める実績を積ませる必要があった

瀧沢
そうです。ただ僕は入社して半年で佐賀支社の立ち上げのため佐賀に赴任することになったので、その状況を対岸の火事のような気持ちで見ていました。

長谷川
なんで東京がこういう焼け野原の状態の中、瀧沢さんを東京の人材として起用せず、佐賀支社を立ち上げさせようと思ったのでしょうか?

滝井
入社直後から優秀なのは分かっていたので、順調に出世するのも目に見えていました。ただ、その頃は組織も小さかったので、僕に気に入られたから出世したんだみたいな声が出てしまうと思ったんです。

だからかなり泥臭いことをやって、上がっていったという実績を作らないと、周囲が納得しないだろうと。

滝井
そんな時期に幹部会議で、佐賀支社立ち上げの話が出て「誰かやんない?」って声をかけても誰の手も挙がらなかったんですよ。東京から距離もあるし、失敗に終わる可能性もあったので。でも、オブザーバーとして参加していたタカ(瀧沢)が手を上げてくれたんです。それで、ちょうどいいかって(笑)。

こんな誰も手も上げないような難しい仕事を成し遂げてくれたら、出世しても説得力が出るだろうって、当時の経営メンバーとも話をしていました。

創業期からのビジネスモデルを刷新し、問い合わせは3倍以上に

長谷川
なるほど、そういう理由で 佐賀支社の立ち上げを担ってもらってたと。それで見事に 佐賀支社の立ち上げを成功させて、東京に戻ってくると言うストーリーですね。

滝井
はい。現地で 6 名を採用して、広告運用のオペレーションセンターとしての機能を軌道に乗せてくれました。

その後、東京に戻ってきてもらって、運用のマネージャーを任せたら、当然そこでも結果を出してくれましたね。

本当にオールラウンダーなんですよ。頭の回転も速いし、デザインセンスもあって人に自分の考えを伝えるのがうまい。ただ、タカ(瀧沢)にも唯一の弱点があって、非常に飽きっぽいんです(笑)。

だから、なんとか東京の組織も立ち直ってきた頃、オウンドメディアを立ち上げてほしいという話をしました。当時、オウンドメディアで情報発信をしていく波に乗れていなかったんですよね。

2019年2月から続く「キーマケのブログ」

長谷川
それは意外ですね。今のキーマケの姿しか知らない私からすると、オウンドメディアでリードを創出する仕組みは、ベクトルグループとしても非常に勉強になっています。 創業期からやっていたと思っていました。

滝井
創業期は今と違って、出版やメルマガを駆使してお客様からお問い合わせいただくビジネスモデルでした。

ただ、これが過剰な最適化の罠で、あまりにもそのモデルで効率よく回せていたので、崩すのが難しくなっていたんです。

長谷川
なぜ効率よく回せていたビジネスモデルを崩そうと。

滝井
お客様に依頼理由を聞くと「滝井さんの会社だから」っていう人がほとんどで、限界が見えていたんですよね。さっき話した焼け野原期の間接的な原因にもなっています。

長谷川
それが今や、ブログが機能して「滝井さんの会社」ではなく「キーマケ」に広告運用をお願いしたいになったわけですね。

瀧沢
2019 年 にブログを立ち上げて1 年が経った頃、ブログを読んでくださった方からのご相談が一気に増えました。昨年度は 370 件ものお問い合わせをいただいています。

似たもの同士の2人が唯一違う点に、離職率低下のヒントが

長谷川
瀧沢さんが取締役 COO に就任されてから離職率もかなり下がっていますよね。瀧沢さんを横で見ていて、組織づくりの面で強みとか気づいた点はあるんですか。

滝井
そうですね。僕とタカ(瀧沢)は、ロジカルで、デザインにも興味があって、営業もマーケもできるっていう、結構似たタイプなんですけど、唯一の違いが ”人の心に寄り添えるか寄り添えないか” なんです。

僕はモノやコトに向き合うタイプですが、タカ(瀧沢)は人の心に寄り添える人なので、そこは大きな違いです。

長谷川
キーマケがベクトルにジョインするとき、瀧沢さんが社内向けに作成した資料に「ベクトルグループは心理的安全性の高い会社だから安心してください」っていう表現があったんですよ。

確かにその時、そういうソフトな面は滝井さんの代わりに瀧沢さんがやってきたのだと感じましたね。

デジタル広告の老舗がPR提案をする意義とは

長谷川
滝井さんがこれから実現していきたいことについて聞かせてください。

滝井
まず前提として、ネット広告っていまだに 4 割が検索連動型広告で、ネット広告=検索連動型広告みたいなところがあるんです。

検索連動型広告に強い僕らが PR を使って検索数そのものを増やすことができれば、支援した「お客様」の売上が上がる。「エンドユーザー」はよいモノやサービスを知ることができる。「広告媒体社」は検索数を増やすことができる。最後に僕ら「自社」の売上が上がるって「4 方よし」なんですよね。

これからはこの「4 方よし」をしっかり実現していきたいと思っています。

デジタル広告とPR、それぞれの世界を繋ぐ架け橋となる

長谷川
瀧沢さんからも今後についてお話しを聞かせてください。

瀧沢
まず大前提として、これまでのお客様を大事にしなければいけないと思っています。今ご契約いただいているお客様にとっては、僕らがベクトルグループに入ったことはある意味関係のないことです。

これまでのキーマケを評価いただいているお客様に対してミスなく成果を出し続けるための研究や体制づくりは引き続きやっていきます。

その上で、ベクトルグループに入ってからの 1 年 3 ヶ月で分かってきたことがあって、大きく 2 つのことを実現したいと思っています。

認知獲得に悩みを抱えたマーケターにPRの魅力を伝える

ひとつが、マーケティング部や運用型広告を扱っているマーケターの方々に PR のことをもっと伝えていく必要があると感じています。

PRは、モノやサービスの本質的な価値を見極めて、世の中に広げていく仕事です。広告ではある程度テクニックで「売れないものを売る」こともできてしまうなか、顧客とのコミュニケーションにおいて非常に本質的で大事なことを実直にやっているのが PR だと感じています。

だから、真面目に自分たちのモノやサービスをどうしたら知ってもらえるのか?買ってもらえるのか?を真剣に考えているマーケターにこそ、PR のことをもっと知ってほしいです。

ベクトルグループの力を借りながら、僕らがそれを伝えていく必要性を強く感じています。

PR業界にデジタル広告のスタンダードを浸透させる

もうひとつは、PR に関わる方々にデジタル広告の良さも伝えていきたいとも思っています。

PR の業界では長年「広告換算額」という言葉を使って、お客様へ成果報告をしてきたと聞いています。

例えば「どこどこのメディアに出ましたよね、もし仮にこの枠に広告を出していたらいくらの広告費ですよ」っていう形です。一定の納得感はあるんですけど、実際は限界を感じられていた人も多いのかなと思っています。

一方で、ネット広告では、クリック数や Web サイトの PV 、お問い合わせ数、それぞれがどれだけ増えたか全部計測できるのが当たり前になっています。

直近ではプライバシー保護の観点からサードパーティCookie規制の流れもあって、以前よりは計測しにくくはなってますが、それでも広告換算額に比べると PR 活動がビジネスに与えるインパクトを精緻に測れます

現在キーワードマーケティングでは、PR 活動がマーケティングの KPI にどんな効果を及ぼすのかをシミュレーションできるツール「カチダス」を開発中です。

開発中のPR効果シミュレーションツール「カチダス」

このツールができれば、PR の効果をマーケティングの KPI で語れるようになるので、デジタル広告の大きな利点のひとつである「効果計測できる」というスタンダードをしっかり伝えていきたいと思っています。

長谷川
ありがとうございます。私も同じ気持ちですね。

キーワードマーケティングには、ベクトルグループだからこそできる戦い方をしてほしいし、PR サイドも PDCA を回す時代に入ってると思うので、そういうツールができれば、PRチームもデジタルによる可視化が加速していくと思っています。

引き続き、滝井さんと瀧沢さんのダブル代表で会社を引っ張っていってもらえればと思います。

編集後記

滝井さんは以前 別のインタビュー で「キーワードマーケティングには人生の大半を捧げてきた」と語っていたので、共同代表制への移行を初めて聞いた時、それほど大切に育ててきた会社をなぜ今?と正直驚きました。

しかし、今回のインタビューで滝井さんの言葉を聞いて、会社を真に大切に思っているからこそ、時機を逸することなく、信頼してきた瀧沢さんへ託す決断をしたのだと知ることができました。

また、社長となった瀧沢さんの「10 年後に今と全く同じビジネスモデルでやっていけると思っていない」という言葉にキーマケ第 2 章の始まりを感じ、一社員ながらこれからのキーワードマーケティングが楽しみです。

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