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マーケティングチームのリサです。
3 月 25 日の小池都知事の会見や、4 月 7 日に発出された緊急事態宣言に伴い、キーワードマーケティングは原則在宅勤務となりました。
感染対策の 1 つとしてリモートワークが推奨されており、もしかすると世間の風潮としても「案外リモートワークでもなんとかなるものだ」となっているかもしれません。
一方で、リモートワークによって以下のような点で悩んでいる企業もあるのではないでしょうか。
キーワードマーケティングでは、実際に在宅勤務をしたメンバーのうち半分以上が、これまで通りに仕事ができている、あるいはこれまでよりも仕事の効率が上がっているようです。
そこで今回は仕組みの部分で解決することができる、マネジメントや業務連絡における意思疎通についてキーワードマーケティングが工夫していることを広告運用コンサルタントの そのはたさんに書いていただきました。
在宅勤務をおこなったメンバーに聞いてみたところ、34.6% が「以前より効率的に仕事ができている」、28.9% が「以前と変わらず仕事ができている」と回答しました。
主な理由はこの 2 つだと考えられます。
1 つ目の通勤時間がなくなったことについては、おそらくどの企業にも通ずることですね。通勤のストレスはなくなり、始業前の時間を家で落ち着いて過ごせるので朝イチから集中して業務に取り組むことができます。
2 つ目の理由として、弊社では 2016 年に立ち上げた佐賀支社のオペレーションセンター(以下オペセン)の存在があげられます。オペセンでは、広告運用における数値まとめや予算超過チェックなどをおこなっています。
このオペセンと普段から円滑にコミュニケーションをとり、業務を進めるための仕組み作りがなされていたので、スムーズにリモートワークに移行できたのではないかと思います。
ここからは、チーム内や部署をまたいだ業務依頼はもちろん、オペセンとの連携でミスなくスムーズにリモートワークをおこなうためコツを 2 つの観点に分け、具体例を混ぜながら紹介します。
まずはタスク依頼についてです。リモートワークをする上で、ここが最も肝になってくると思っています。
ルールをしっかり決めておくことでメンバー間で認識の齟齬がない依頼ができるようになります。どんなルールを決めたらいいかは、弊社での取り組みをもとに以下でご紹介します。
電話やチャットなど伝える手段は様々ですが、よくある ” 言った言わない問題” や ” どこに記録していたか埋もれてしまう問題 ” などは、場所を統一して記録をつけることで解消できます。
弊社で実際に使用しているツールをご共有しますので、いいなと思った方はぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社で実際に使っているのが Google フォームと Backlog の 2 つです。それぞれに役割があります
オペセンへの業務依頼フォームとして使用しています。画像編集などのデザインタスクや定期的におこなってほしい作業など、内容ごとに 6 種類のフォームを作成し使い分けています。
また、Google サイトを使用して 6 種類のフォームを 1 箇所にまとめています。このページをブックマークしておけば好きなフォームへ簡単にアクセス可能です。
Google フォームから依頼した内容を記録・保管する場所です。Google フォームから送信すると Backlog に依頼内容が送られる仕組みになっています。
すべての依頼をここで管理しているので、依頼者側は「あの依頼は何日納期だったかな?」「 1 か月前に依頼した内容をもう一度見たい」というときに見たり、作業者側もすべてのタスクの進捗管理をできたりと双方に便利なものになっています。
依頼者が必要十分な情報を伝えたつもりでも、案外抜け漏れが発生するものです。
そのため「ここは必要最低限聞き取りをしないといけないだろう」という項目を洗い出し、必須項目としてフォームに記入するようにしました。以下に主な聞き取り項目をご共有しますのでぜひ参考にしてみてくださいね!
「昨日チャットで依頼したタスクって確認してくれました?」「はい、いま作業中です!」・・・こういった会話に覚えはないでしょうか。
作業者は「すぐ終わるからぱぱっとやって提出しちゃおう」と思っているのかもしれませんが、依頼した側は「大丈夫だったかな?」と気になってしまいます。そんなもやもやを解消するため、依頼から納品までのフローを決めてしまいましょう。弊社であれば以下のフローで進めています。
お互いにやることが決まっているので無駄な確認をする必要がないのはもちろん、必要以上にそわそわせずに済みます。
Google フォームや Backlog を使用することでルール化が進みましたが、プラスアルファで注意しているポイントがあります。
どうしても確認が入ってしまうことはあるのですが、なるべく文章を読んだだけで作業ができるように依頼文を書くように気をつけています。
不明点があればすぐに連絡をするようにお願いしています。また、何度もやり取りが生まれそうなケースや、長文になってしまうケースであれば電話で直接確認してもらいます。
オペセンでは月に 200 件近くのタスクをこなすため、各タスクの納期とメンバーのリソースを鑑みながらタスクの割り振りをおこなっています。
また、タスク受注作業は 1 日の中の決まった時間帯で行われます。そのため、納期は基本的に中 1 営業日を設け依頼し、緊急の依頼の場合には電話で相談するように決まっています。
次にメンバーマネジメントについてです。主にリーダー層などは、部署をまたいだ連絡やチームメンバーとの連携もあるのでぜひ参考にしてみてください。
ほとんどの社員が在宅勤務ですが、必要な場合に限り出社する人もいます。そんな状況では、出社しているのか、在宅勤務なのか、そもそもお休みなのか分からなかったり、連絡先がすぐにわからず、どこに電話をかければいいのか迷ってしまったり。
弊社では各自の出勤状況と連絡先をまとめたシートが誰でも閲覧できるようになっています。この勤務管理表のおかげで、ひと目でメンバーの稼働場所や連絡先がわかります。
また、出社したい場合には、前営業日までに出社の旨を連絡するルールになっていますので、気持ちにもメリハリがつきます。(宣言しないとどうしても「やっぱり今日は行くのやめよう、在宅でいいや・・・」なんてだらけかねないのです・・・あれ?わたしだけでしょうか)
弊社では日報アプリ gamba!を導入しています。テンプレを用意しておき、その日の朝にやることを書いて提出、定時に実際におこなったことと明日の予定などを書きます。
日報を通して、上司は部下がその日何をやっていたのかを把握することができます。予想以上に時間がかかった業務があれば相談にのったり、やることが明確になっていない場合は適切なアドバイスをおこなったりするなどでメンバーと連携をとっています。
弊社で使用している日報のテンプレートには 「相談したいこと」という項目がありますので、ちょっと気になっていることを記入しておくことができます。もちろん、急ぎの相談は直接しますが、些細なことでも日報から上司は、部下のつまずいているポイントを把握できます。
毎朝始業と同時にチームで朝ミーティングを実施しています。その日おこなうべきマストタスクや上司に相談したいこと、はたまたちょっとした雑談まで。これを毎日おこなうことで、朝ミーティングの内容と日報の状況を照らし合わせながら、部下のタスク状況を把握することもできます。
また、マストタスクが終わらなかった場合は、終業時もしくは翌日の朝ミーティングで終わらなかった旨も報告します。
今でこそ仕組み化し、全メンバーが適応できているこのルールも当初はなかなか機能しないときもありました。ルールを設けても機能しなければ役に立ちません。
ここからはルール作成後にあった弊社での課題とそれに対する解決策についてお伝えしたいと思います。
A さんの依頼文は必要十分でそのまま作業をおこなえるけど、B さんの依頼文は不足しているところがあり詳細の聞き取りが必要というようなものです。
課題の背景を整理すると以下のようなことが考えられました。
フォームが 6 種類もあったり、依頼から完了までのフローが明文化されていなかったりすると煩雑化してしまいます。特に依頼回数が少ないメンバー(新卒や中途など)にとっては、依頼すること自体が障壁になっている可能性がありました。
そこで解決のために下記を実施しました。
依頼フォームの使用方法や回数については研修で解決し、顔の見えないオペセンメンバーへ頼みやすい雰囲気をつくるためにコミュニケーションを取る機会を増やしました。
具体的にどんな方法をとったかも説明したいと思います。
新卒や中途メンバーに向けてオペセン依頼研修という研修を開始し、どこから依頼するのか、依頼時に何を気をつけたらいいのか、依頼からタスク完了までのフローなどを説明しました。
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